弊社実装セルクリーンブースの性能
実装セルクリーンブースの評価をシーズシー(有)にて実施していただきました。
稲永社長にクリーンブース実験についてレクチャー受けました。なるほど! |
本当にお忙しい中、これだけの準備有難う御座いました。(感謝感激) |
CSC様の会議室を使わせていただき、クリーンブースのセットアップ |
稲永社長は「見える化」の必要性をおっしゃっています。 |
これが「見える化」の代表的計測器「落下塵カウンター」です。 |
そして流れを見る装置とポラリオンを併用して空気の流れを測定。 |
結果1 私もクリーンブースの中に入りバンバン体を叩いて椅子の上と作業台の上に落ちたゴミの様子を 落下塵カウンターで計測してみました。 赤は約100μm以上のゴミです 上の写真は椅子の上: 下の写真は作業台の上です どうでしょう? 一目瞭然ではないでしょうか?これが弊社クリーンブースの性能です。 |
結果2 風速制御フィルター効果により渦の発生も無く左の結果が得られたことも分かりました。 |
弊社実装セルクリーンブースのクラス
クラス:100,000レベルです。 (一般的には1,000、10,000だと思います)
弊社ではあえて、このクラス表示にこだわってはおりません。
ではこのクラスとは一体なんでしょうか?
アメリカのFED-STD-209Dの規格です。
0.5μmの浮遊ゴミが1立方フィートに存在する粒子数で表されます。
実装工程品質レベルでかたるようなゴミの大きさではないと言うことです。
問題は目でも見えるような10μm以上のゴミ、いやそれ以上のゴミです!
この実装セルクリーンブースに採用されているフィルターはトヨタ資本の会社で生産されている車用エアエレメントです。
日本の車の性能はみなさんも御存知のように世界一の品質を誇っております。このエアエレメントを通して20万Km以上の走行を可能
としている、この品質と価格に着目いたしました。
品質は日本車と同様とお考えください。
名目だけはHEPAフィルターのFFUとどちらを選ぶかはお客様次第なのですが、弊社はコンセプトとして高品質・低価格のこのフィルター
を推奨いたします。
湿度コントロール
弊社クリーンブースだから出来る機能に湿度コントロールがあります。
整流型・循環式クリーンブースのため、内部の湿度が保たれます。
湿度のゴミの量には相関があります。ようするにゴミが水分を吸着することで重みが増し落下スピードが上がる為です。
湿度コントロールはクリーン環境に重要なファクターなのです。
吸気口に設置された活性炭には重量当たり20〜30%の保水機能がありおおよそ20〜50%の湿度にコントロール
することが出来ます。
吸気口内に受け皿を準備しスポンジ等に約50〜100ccの水分を補給しておくことにより自動で湿度コントロールが可能となります。
弊社クリーンブースの体積は約3.6立方mで、室温20℃湿度50%時に空気中に含まれる水分量は約32ccです。
これにより、環境内湿度に左右されますが例えば20%としますと約20ccの水分を補給してあげますと50%にすることが出来ます。
活性炭飽和吸湿量を超えないように水分補給を致しますと常に20%〜50%の範囲内に自動調整致します。
また、活性炭には人体に良いマイナスイオンの放出や化学物質の除去などの効果もあり作業者に優しい材料ですが、積極的に
ブース内でVOC材料(IPAなど)などの拭き作業は絶対に行わないでください。
拭き作業用の提案も出来ますので、お問い合わせください。
注意)
・活性炭飽和水分量を超えないようにしてください。
・活性炭は半永久的に湿度調整機能を保持しますが、その他の物質も吸着いたしますので定期的な交換が必要になります。
・活性炭の強制的な脱湿は行えません。(電子レンジ等での脱湿は決して行わないでください)
測定日:2009.9.30 天気:晴れ 気温26℃、湿度55%
測定場所:伊那市創業支援センター大会議室
使用測定器:リオン社製 KR-11B
測定値:FED-STD-209Dによる(粒形数)
測定粒形:0.5μm、5μm
測定時刻 | 粒形 | 会議室外気 | ブース内 | パスボックス内 |
10時 | 0.5μm 5μm |
112800 3200 |
88100 700 |
86600 400 |
10時30分 | 0.5μm 5μm |
97200 1600 |
4000 200 |
47600 500 |
11時 | 0.5μm 5μm |
79100 1000 |
36900 0 |
39600 100 |
11時30分 | 0.5μm 5μm |
70900 700 |
37300 0 |
39200 100 |
結果:
実装セルクリーンブース内の5μm以上のゴミは約1時間で0〜100 にできる。
考察
1、ブース内は風が無いために自然落下塵が外気と比べ多いといえる。特に大きなゴミ(5μm)は外気と比べ非常に少なく FFUを働かせる前から良いデータとなっていた。風は埃に対し一つのキーワードであると言える。
2、ブース内・パスボックス内ともにゴミの状態はほぼ同じだった。今回はパスボックスとブースの境になにも遮蔽するものが なかったためであるが、実際にはパスボックスからのエアーブローの風が入り込まないようにブース側に前掛け状の仕切りがある。 もう少しパスボックス内のデータは悪くなると思われる。
3、ブース内を常にクリーンに保っ置くことによりクリーン品質を上げられる事と、ブース内で風を起こさないことなど静かに 行動することも併せて重要と思われる。
パスボックスの性能こちらもご覧ください。
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